小・中・高一貫社会科における授業構成の基本原理 : オハイオ州における各学校段階のレッスンプランを比較分析して

書誌事項

タイトル別名
  • A Methodology of Designing K-12 Social Studies Lessons : Through Analyzing Lesson Plans at the Elementary, Junior High and Senior High School Levels in Ohio
  • ショウ チュウ コウ イッカン シャカイカ ニオケル ジュギョウ コウセイ ノ キホン ゲンリ : オハイオ シュウ ニオケル カク ガッコウ ダンカイ ノ レッスン プラン オ ヒカク ブンセキ シテ

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抄録

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本研究の目的は,オハイオ州の社会科スタンダードに基づく小・中・高の授業を比較分析し,学校(学年)段階 の上昇に応じた授業構成の基本原理を抽出することである。分析の結果,学校(学年)段階が上がるにつれて,社 会科授業が,既存の社会に適応するための資質を育成することから,それを批判吟味し作りかえるための資質を育 成するようにシフトしていることがわかった。すなわち,社会化から対抗社会化へ,ということが明確になった。 そして,それを具体化するための方法論を,以下のように導いた。 (1)学校(学年)段階の上昇に応じて,授業を,事実学習→解釈・理論学習→価値・思想学習へと発展させる。 (2)その具体的なアプローチとして,自己との関係で事実を捉える→対象化してその解釈・理論を構築し,他者と 批判吟味する→対立的な価値・思想を踏まえてあらためて現実を問い直し,自己が社会に参画する方法を探る, という段階性を設ける。

弘前大学教育学部紀要. 100, 2008, p.17-26

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