書誌事項
- タイトル別名
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- Usage of Female Sentence-Final Particles in High-Assertive Contexts - A Comparison in Japanese TV Dramas with Actual Conversation
- シュチョウド ノ ツヨイ バメン ニ オケル ジョセイ ブンマツシ シヨウ ジッサイ ノ カイワ ト ドラマ トノ ヒカク
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説明
本研究は、現代テレビドラマにおける20代から30代の若い女性登場人物と現実社会の同世代の女性による「わ」や「かしら」のような女性文末詞の使用実態調査により、その特徴を比較分析するものである。ドラマの中で普段は女性文末詞を使用しない若い女性登場人物に焦点をあて調査した結果、彼らは反論、非難、抗議、自己主張などの主張度の強い場面において頻繁に女性文末詞を使用するという特徴を数値化により明らかにした。そのうえで、現実社会においても同様な傾向がみられるかどうかを検証するために、同世代の標準語を話す若い女性たちに、主張度の強い場面を設定したロールプレイを演じてもらい、その会話を詳細分析した。その結果、ドラマのように女性文末詞を使用する傾向は認められなかった。これより、現実社会では若い女性たちから女性文末詞はほぼ消滅しつつあるということが実証された。現実に使用されていない女性文末詞がドラマの主張度の強い場面に現れる理由として、脚本家が変化する言語使用を認識せず過去の女性の言語使用をモデルとしている可能性、あるいは、脚本家による何らかのジェンダー・フィルターが存在する可能性が推察される。
収録刊行物
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- 北九州市立大学国際論集
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北九州市立大学国際論集 (5), 13-22, 2007-03
北九州市立大学国際教育交流センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202571206784
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- NII論文ID
- 40015511677
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- NII書誌ID
- AA1195119X
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- NDL書誌ID
- 8847472
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- ISSN
- 13481851
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN