医療保険市場におけるスピルオーバー効果についての考察-ニューヨーク州のメディケイドを対象として-

書誌事項

タイトル別名
  • Econometric Analysis of Spill-over Effect in Health Insurance Market-Evidence from Medicaid in the State of New York-
  • イリョウ ホケン シジョウ ニ オケル スピルオーバー コウカ ニ ツイテ ノ コウサツ : ニューヨークシュウ ノ メディケイド オ タイショウ ト シテ
  • イリョウホケンシジョウニオケルスピルオーバーコウカニツイテノコウサツ-ニューヨークシュウノメディケイドヲタイショウトシテ

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抄録

P(論文)

本稿では,ニューヨーク州のメディケイド市場を対象とし,HMOの普及がFFSの支出額を低下させるという,スピルオーバー効果について実証的に分析した。分析結果より,ニューヨーク州のメディケイド市場では,HMOが低価格で販売されているカウンティほど,FFSへの支出額も低下していることが明らかになった。したがって,Baker and Corts(1996)が提唱している,HMOの活動水準が高まることでFFSの価格も低下するという,スピルオーバー仮説は支持されたといえ,HMO の普及が医療費支出の適正化効果を促す効果が確認された。

収録刊行物

  • 摂南経済研究

    摂南経済研究 2 (1-2), 21-36, 2012-03

    [寝屋川] : 摂南大学経済学部

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