大衆高等教育から生涯学習へ : イギリスの事例を中心に

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タイトル別名
  • Lifelong Learning in British Higher Education
  • タイシュウ コウトウ キョウイク カラ ショウガイ ガクシュウ エ イギリス ノ ジレイ オ チュウシン ニ
  • タイシュウ コウトウ キョウイク カラ ショウガイ ガクシュウ ガクシュウ ヘ イギリス ノ ジレイ オ チュウシン ニ

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抄録

P(論文)

20世紀後半以降、世界各国で高等教育の大衆化が進んできた。イギリスにおいても1980年代以降、高等教育の量的拡大が進んできた。この量的拡大には質的変化が伴って、教育形態・組織形態の多様化、学生の学力水準や関心の多様化、カリキュラムの多様化が見られ、大学の理念・目的、高等教育の構造と機能などの側面でもさまざまな年かが起こった。こうした量的拡大と質的拡大を背景として、大学教育に加えて、高等教育、第三段階の教育、中等以降教育、継続教育といった用語が中等教育以降の多様な教育制度を指すものとして使用されてきた。加えて、生涯教育や生涯学習は理念の段階から、具体的な制度実施や実質的な機会の充実・活用の段階へと移行してきた。情報テクノロジーの跳躍的発展や経済構造と企業活動の再編などに伴って、新しい技術への対応や専門的能力の向上が常に要求されるようになってきたのである。リカレント教育やリフレッシュ教育、あるいは高度専門職業人を養成する専門大学院の必要性が叫ばれている。こうした状況の中で、中等以後教育の形態や機能の多様化が進んできている。しかしながら、このように多様化した中等以後教育の諸制度は従来の枠組みでは理解できなくなっている。それらの諸制度は生涯学習という新しい統一的な観点から見直されているのである。

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