アンドレ・ジッドの『狭き門』と『背徳者』について-聖性と悪魔性-
説明
アンドレ・ジッドの『狭き門』は彼の作品の中でもっともよく読まれている。そして多くの人は、この小説は悲恋を扱った甘美な恋愛小説であると思っているのではなかろうか。そのような体裁をとってはいるが、ジッドはこの作品の中で非常に重要な問題を提起している。一方『背徳』について言えば、『狭き門』ほど読まれてはいないが、そこにもやはり重要な問題が提起されている。作者は問題を提起しただけで、それに対する回答は示していない。この2つの作品を対比することによって、その間題を明らかにしたいと思う。
収録刊行物
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- 言語と文化の諸相
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言語と文化の諸相 277-291, 1999-03-10
岩手大学人文社会科学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202678389888
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- NII論文ID
- 120002028803
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles