Learning the way of Life and Thoughts of Meisuke Miura through being a Leader in the "Sansei Riot" : A Regional Studies Lesson at Kamaishihigashi Junior High School (2)

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  • 三閉伊一揆の頭人・三浦命助の生き方・考え方を学ぶ : 地域に学ぶ教育実践の記録・釜石東中学校 (2)

Description

本稿は、岩手県・釜石東中学校において2009年度の末に森本らが行った「三浦命助と三閉伊一揆」の授業の記録を報告し、その意義を述べるものである。授業では、三閉伊一揆と地元釜石の栗林村(当時)で生まれ育った三閉伊一揆の指導者の一人である三浦命助を取り上げた。三閉伊一揆の概要や社会的背景、三浦命助の生涯、三浦命助が獄中に家族に宛て記した「獄中記」等について調べ、三浦命助の生き方や考え方について学習した。本実践には以下の意義が指摘できる。第一に、三閉伊一揆と三浦命助に内在する、地域の学習財としての魅力を見出した森本によって、社会科と国語科を連動させながら多角的な学習活動が保障されている点である。第二に、地元釜石の栗林村に生まれた育った三浦命助と、三閉伊一揆の歴史を学ぶこの地域史学習において、命助の生き方や考え方そのものを学習の中心の一つに据える森本の視座が、生徒たちが「獄中記」から生命尊重の思想を学びながら、同郷の命助の生き方を今の社会や自分の生き方にひきつけてとらえる学びを生んでいた点である。そして本稿末尾では、「震災を生き抜いた子どもたち」に、この三閉伊一揆や三浦命助の学習が、その後に(防災や命などの点に関して)影響を与え、何かを「残している」と推察される諸側面について、仮説を見出す考察を試みている点である。

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