書誌事項
- タイトル別名
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- Determination of reference ranges for nerve conduction studies:Influence of age, height and gender
- ケンジョウシャ ノ マッショウ シンケイ デンドウ ケンサ ニ アタエル ネンレイ ・ シンチョウ ・ セイベツ ノ エイキョウ : ジチ イカ ダイガク フゾク ビョウイン ニ オケル キジュン ハンイ ノ セッテイ モ フクメテ
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説明
神経伝導検査は,糖尿病神経障害を含めた末梢神経障害の評価に極めて有用である。その測定値は年齢や身長の影響を受けやすいとされるが,こうした影響に関する本邦の健常者での検討は少ない。今回,健常者ボランティアで年齢・身長・性別と,神経伝導検査各指標との関連を検討し,併せて当院での神経伝導検査基準範囲の設定を行った。神経伝導速度のほか,振幅・潜時・持続時間及びF波に関する各指標の基準範囲を求めた。年齢は上下肢の活動電位振幅と負の相関,身長は上下肢の活動電位振幅と負の,潜時と正の相関を認めた。F波に関しては,身長と最小潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.79,脛骨0.78),平均潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.76,脛骨0.72),最大潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.66,脛骨0.64)を認めた。性別において多指標で有意差を認めたが,性別間の身長差・体格・解剖学的特徴に伴う差異が考えられた。軸索障害の指標として振幅の評価は重要であり,年齢・身長・性別の影響に関する留意が必要だが,今回の基準範囲設定により今後の診療への寄与が期待される。
収録刊行物
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- 自治医科大学紀要
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自治医科大学紀要 38 27-39, 2016-03
自治医科大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202678897920
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- NII論文ID
- 120006408290
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- NII書誌ID
- AA12194963
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- NDL書誌ID
- 027238998
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- ISSN
- 1881252X
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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