書誌事項
- タイトル別名
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- Was ist ein gutes Strafgesetz?
- ヨキ ケイホウ トワ?
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抄録
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現在ドイツにおいては,盛んな刑事立法により,社会に対する刑法的介入が非常に大きな役割を果たしている。しかしながら近年の刑事立法には,場当たり的であるなどと専門家や法実務家から厳しい批判が向けられてもいる。本稿は,このような批判を契機に,「真に善き刑罰法規とはどのようなものか」を検討するべく,刑罰法規を評価する適切な評価基準と視点を明らかにしようとするものである。(以上導入) 法律の解釈に当たっては,その文言・立法史・体系論・趣旨に注意せねばならないが,これは法を個別事例に適用する際に重要となるのみならず,その法を理解する上で不可欠な特徴をも示すものであり,それゆえその法の評価においても重要である。本稿ではそのような各要素を「手続」「文法」「体系論」「法趣旨」と呼び詳説する。(以上Ⅰ.) これら各要素に着目する際には,その視点も重要な意義を有する。これら各要素は,法律の専門家の視点からと,法律の素人や他の学問領域の視点からの両面から評価されうるのである。(以上Ⅱ.) 上記の各要素を各観点から評価するための具体例として,とくに不都合の多い刑罰規範を検討する。すなわち,ドイツ刑法238条(ストーキング),202条d(不正取得データ譲受)ならびに89条a(著しく国家を危殆化する暴力行為等の予備)である。(以上Ⅲ.) 以上のように,法の評価のためには,法学者は他の学問領域の知見をも手がかりに,学際的な協力の下でこれをなさねばならない。そのようにしてのみ,さまざまな観点で「善き刑法」は模索されるのである。(以上Ⅳ.)
収録刊行物
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- 比較法雑誌
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比較法雑誌 50 (2), 141-169, 2016-09-30
日本比較法研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202715909120
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- NII論文ID
- 120006640690
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- NII書誌ID
- AN00206885
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- ISSN
- 00104116
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- NDL書誌ID
- 027730849
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- NDL
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