継続を表わす補助動詞「-続ける」の成立

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タイトル別名
  • ケイゾク オ アラワス ホジョ ドウシ ツヅケル ノ セイリツ
  • The formation of auxiliary verb "-tsudukeru" which shows the continuation

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説明

本稿では、現在、文法化し、生産性が高い補助動詞「-続ける」が、中古中世においては、文法化していなかったことを明らかにした。「?続ける」が「?することを継続する」という意味構造を持ち始めるのは、中世後期から近世にかけてであり、更に生産性が高くなり、文法化するのは大正期に入ってからであると見られる。新しい意味構造は、「続ける」自体の意味変化、後の時代における語構造の再解釈が、要因となって出現した。

収録刊行物

  • 言語科学論集

    言語科学論集 5 120-109, 2001-11-15

    東北大学文学部日本語学科

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