大学生の心理的ストレス過程に及ぼす親和動機の影響

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抄録

本研究の目的は、親和動機が心理的ストレス過程に及ぼす影響を分析することである。86名の大学生 を対象に、Hill(1987)のIOS 日本語版、橋本(2005)の対人ストレッサー尺度、新名(1994)の心理 的ストレス反応尺度(PSRS-50R)が実施された。相関分析の結果、注目動機と社会的比較動機が高いほ ど対人摩耗ストレッサーを経験しやすいことが示された。また、社会的比較動機と不安、抑うつ気分の 間に、またポジティブ刺激動機、情緒的支持動機とポジティブな情動の間に正の相関が認められた。ま た、分散分析の結果、注目動機が強い人ほど対人過失ストレッサーに敏感に反応し、小さなストレッサー に対しても強い不安、抑うつ気分を示すことが示され、親和動機のタイプによって対人ストレッサーに 対する感受性が異なることが示唆された。

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