書誌事項
- タイトル別名
-
- センゴ ニホン ニ オイテ テスト ノ センモンカ トワ イッタイ ダレ デ アッタノカ センゴ ニホン ニ オケル ガクリョク チョウサ イチラン ト ダイキボ ガクリョク テスト ノ カンケイシャ イチラン
- Who is the Specialist of Testing in Postwar Japan? : The list of Nationwide Academic Competence Surveys and their Members in Postwar Japan
この論文をさがす
説明
本稿の目的は、戦後日本において「テストの専門家」が一体誰であったのかを、学力調査と入学者選抜を含んだ「大規模学力テスト」の関係者一覧を作成し、それを通史的に辿ることによって検討することである。「テストの専門家」は、戦後直後に「教科の専門家」「教育測定(テスト理論)の専門家」「サンプリングの専門家」の構成で出発し、「文部省全国学力調査」が開始される1956(昭和31)年頃には「教科の専門家」のみを指すものとなっていた。1972(昭和47)年以降、「教科の専門家」と並んで「テストの専門家」として名乗りを上げたのが「教育心理学者(教育評価論者)」であり、現在まで文部科学省の調査においてはこの付置が継続している。更に最近では、「情報処理の専門家」「付帯調査に関心を抱く教育社会学者」が「テストの専門家」に加わりつつあるといった新たな局面(フェイズ)を迎えている。最後に、現在の「テストの専門家」の付置が引き起こす諸問題を指摘することで、今後の「大規模学力テスト」に必要とされる人員構成が示唆された。
The purpose of this paper is to investigate Who the Specialist of Testing is. Immediately after postwar days, the specialist of testing was composed of the specialist of subject matter contents, the specialist of educational measurement (test theory) and the specialist of sampling. In around 1956, the specialist of testing indicated only the specialist of subject matter contents. After 1972, the specialist of educational psychology (especially, interested in educational evaluation) took part in the academic competence survey in order to improvemt course of study. In resent years, the specialist of information engineering and educational sociologist (who is interested in the relationship betweeen the pupil's academic achievements and his environment in home) is needed as the specialist of testing. Through the consideration, we will get the solution for the difficult problem why we have not had the nationwide trend data of academic competence from the past time to the present in Japan.
収録刊行物
-
- 教育情報学研究
-
教育情報学研究 (4), 67-99, 2006-03
東北大学大学院教育情報学研究部
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001202747102720
-
- NII論文ID
- 110007027072
-
- NII書誌ID
- AA1205718X
-
- ISSN
- 13481983
-
- HANDLE
- 10097/40985
-
- NDL書誌ID
- 8899327
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles