1型糖尿病モデルラットにおける造影剤腎症に対するN-acetylcysteineの予防効果

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  • 1ガタ トウニョウビョウ モデル ラット ニ オケル ゾウエイザイ ジンシショウ ニ タイスル N-acetylcysteine ノ ヨボウ コウカ

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「緒言」悪性新生物とならび, わが国の主な死亡原因である心および脳血管疾患の確定診断のために, 血管造影検査や造影CT検査などの画像診断が高頻度に行われる. これら画像診断においてヨード造影剤は必要不可欠な体内診断薬であり, 本邦のみならず, 全世界で一般的に使用されている薬剤の1つである1). しかし, ヨード造影剤は造影剤腎症と呼ばれる急性の腎障害を起こすことが知られており, 臨床現場における大きな問題の1つである2,3). 造影剤腎症は, 一般に「造影剤投与後48時間以内に生じた血清クレアチニン値の25%以上の上昇」と定義されている2,3). その発症率はおよそ10%で, 通常1週間程度で回復する可逆的な障害であるが, 糖尿病, 心不全, 高齢者, または既に腎障害を患っている患者ではその発症頻度が50%にまで上昇し, 不可逆的な腎不全に陥るケースもある3-5). 造影剤腎症は, 院内発症の腎疾患のうち3番目に多く, 在院日数の延長や院内死亡率の増加, 長期予後の悪化をもたらす6).

identifier:JOS-02873648-32-659

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