航空交通研究会研究レポート(63) 空港施設維持保全技術と安全性の向上

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  • コウクウ コウツウ ケンキュウカイ ケンキュウ レポート 63 クウコウ シセツ イジ ホゼン ギジュツ ト アンゼンセイ ノ コウジョウ

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抄録

わが国のこれまでの空港整備により、ストック量は一貫して増加を続け、30年間で滑走路延長は約1.7倍、計器着陸装置(ILS)の設置箇所は約3.3倍に増加している。これらの空港施設の機能を適切に発揮させるためには、空港の的確な管理・運営に加え、既存施設の更新を着実に推進することが不可欠である。かつて増大する航空需要へ対応するため、空港の新設および増設を優先し、更新に要する費用を抑制してきた。このため、点検業務の強化など予防保全を推し進め、施設の延命化を図ってきたが、当初想定されていた耐用年数を経過した施設が増加するにつれ、これらの適切な機能保持が喫緊の課題となっている。こうした既存施設の着実な更新を行うためには、緊急性の高い既存施設を早急に更新するとともに、施工方法の改良などによるライフサイクルコストの縮減や管理システムの充実を図りつつ、既存施設の円滑かつ計画的な更新を実施する必要がある。こうした状況において、輸送の定時制、安全性、および経済性を確保しつつ、次世代の完全で安心な空港システムを構築することについて、技術的課題の一面を述べることとした。

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