中国の住宅市場における諸問題 : 住宅政策からの考察

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  • チュウゴク ノ ジュウタク シジョウ ニ オケル ショ モンダイ : ジュウタク セイサク カラ ノ コウサツ
  • Problems of Housing Market in China : the view point of housing policy

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抄録

中国では改革開放以降実施された住宅制度改革によって住宅供給体制を転換し、住宅市場を創出した。計画経済時代の公的な住宅供給を停止し、民間が主体となり住宅を供給する体制を作りだした。中国の住宅市場は政策と制度によって創出されたものであると言っても過言ではないだろう。経済成長に伴い住宅市場は全国的に取引量が拡大し、住宅価格も継続的に上昇した。2014年にマクロ経済の成長が緩やかになると、住宅価格の伸びが鈍化し、また一部では価格の下落が見られ、かねてよりささやかれていた「住宅バブル崩壊」の懸念が一層強くなった。しかし、実態に注目すると、下落した都市と上昇した都市両方が存在するため、中国の住宅市場がバブル状態にあるとするのは一面的である。本稿では住宅市場形成に大きく関わってきた住宅政策の変遷を中心に市場形成過程の諸問題について考察を行った。

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