Abstract
本稿はパーソン・センタード・セラピーの学派において長く議論されてきたテーマ、すなわちフォーカシングやEmotion-Focused Therapyはクライエント中心療法と言えるのかどうか、という点に関するLietaer(1998)の考えを紹介するものである。非指示性をシンボルマークにして生まれてきたクライエント中心療法なので、指示を行う体験的療法はクライエント/パーソン中心療法とは言えないという批判に対し、Lietaer は“非指示など出来るものではない、むしろ、どう指示を行うか、という点でクライエント中心性が問われる”という論を展開している。考察では、このテーマはセラピーとは何か、 何のためなのか、という点にまで行き着くものである、と論じた。
Journal
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- 関西大学心理臨床センター紀要
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関西大学心理臨床センター紀要 7 111-120, 2016-03-15
関西大学臨床心理専門職大学院 心理臨床センター
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202915321856
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- NII Article ID
- 120005744777
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- HANDLE
- 10112/9975
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles