中国都市近郊農村の農地収用と農外就労 : 浙江省杭州市西湖区農村調査

書誌事項

タイトル別名
  • チュウゴク トシ キンコウ ノウソン ノ ノウチ シュウヨウ ト ノウガイ シュウロウ セッコウショウ コウシュウシ セイコク ノウソン チョウサ
  • Studies on Farmland Condemnations and Non-Agricultural Working of the Suburban Villages in China

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抄録

本研究は、2000年度~2003年度日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究(B)(1)、海外学術調査、課題番号13572022、代表・石田浩)を得て、「改革開放期における中国農村の社会経済変化と今後の発展可能性について : 上海農村を事例として」というテーマで、上海郊外農村の南匯区・奉賢区・宝山区・松江区と青島近郊農村の莱西市で農村調査を行った。2003年度夏には新注省杭州市近郊の西湖区L鎮S村で農村調査を行った。大都市近郊農村といえども歴史的に長期にわたり工業化の犠牲となり、都市と農村の経済格差は厳然と存在してきた。しかし、都市圈が拡大する中で、農村は都市圏に取り込まれ、農地は工業用地や宅地として収用された。その結果、農民は農地から放り出され、不安定な農外就労で生活を維持するといったように、都市近郊農村においても「三農問題」(農業・農村・農民問題)が発生した。そこで、小稿では農村実態調査を通じて、都市化と工業化の進展の中で、都市近郊農村が置かれている現状を明らかにし、その将来展望について考察した。

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