人皮膚細胞HaCaTの特性について

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タイトル別名
  • Characterization of human keratinocyte (HaCaT)
  • ヒト ヒフ サイボウ HACAT ノ トクセイ ニツイテ

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論文(Article)

要旨:フロンガスの増加により、オゾンが減少するとともに地上に到達する紫外線量が増えている。紫外線量の増加は皮膚ガンと相関があると言われており、安全性の高い、できれば天然の皮膚保護作用を有する素材が求められている。HaCaTはドイツのDr.P. Boukampが樹立した不死のケラチノサイト(角化細胞)である。我々は山形県産の食用種物の皮膚保護作用を測定するために、HaCaTの成分、特性などについて測定を行い、アッセイ法の確立に必要な情報を収集した。①UVB照射量とHaCaTの生存率の関係を測定した結果、UVBを400mJ/c㎡照射することにより、24時間後のHaCaT生存率は60%に減少することがわかった。②HaCaTの脂質クラス分析を行った結果、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、そして微量のセラミドが検出された。③HaCaTのUVB照射による細胞死がアミノトリアゾールにより亢進し、DMSOにより緩和されたことからUVBによりHaCaTの中で過酸化水素が発生し、ヒドロキシラジカルに変換されて細胞障害が引き起こされたと推定した。

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