固有値の概念の教授法 : 経営学科に適した線型代数の教授法

書誌事項

タイトル別名
  • コユウチ ノ ガイネン ノ キョウジュホウ ケイエイ ガッカ ニ テキシタ センケイ ダイスウ ノ キョウジュホウ
  • Understandable Explanations for Concept of Eigenvalues : Linear Algebra for Business Mathematics

この論文をさがす

説明

本稿では,経営学科の学生に固有値の概念を理解させる教授法として,対角行列で表わされる線型変換を初めに与える方法を提案する。そこでは,始めに,固有値とはその拡大操作による各軸方向の拡大率である,という比喩を用いて説明する。ついで,この拡大操作を複数の非直交座標系に対して行う際,基底変換が必要である,と説明する。伝えるべきことは,直感的解釈として,この対角行列で表される拡大マシンの,各軸方向への倍率が固有値であり,2次元の場合,拡大操作行列の2つの列ベクトルを作る面積が行列式であり,その両者の値は基底を変えても不変,ということである。この教授法を使って,主成分分析を比喩的に説明した。主成分分析とは,その分散共分散行列の固有値を求め,固有値を固有ベクトル方向のデータの分散の度合いと解釈する分析法である。固有ベクトル方向に拡大した様子を分析することが,主成分分析の目的である,と説明する。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ