現代語における文末表現の分析 : 「ケド」で終わる文を中心に
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説明
本稿では、「ケド」に含まれる話し手の気持ち・「ケド」で終わることによる機能・「ケド」が表れた後の聞き手の反応について明らかにしたいという目的で分析を行った。本稿は、日本語母語話者の「ケド」で終わる文の談話分析の結果を踏まえて、話し手の「ケド」で終わる発話が談話の中でどのような働きをしているのか、話し手のどのような思いからこのような「ケド」で終わる発話がなされるのか、また、「ケド」で談話を終わらせることが聞き手にどのような影響を与えるのかについて考察したものである。自然な発話に近い談話をデータとして使うため、生放送のトーク番組・ドラマでの談話をデータとして使用した。その結果、130ヶ所に「ケド」で終わる文が観察された。「ケド」で終わることによる機能・「ケド」に含まれる話し手の気持ちとしてそれぞれ6種類に、「ケド」が表れた後の聞き手の反応として7種類に分類されることが分かった。今後、本稿での分析結果を少しでも日本語教育の現場で役立てることができるよう、さらに研究を進めていきたい。
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KJ00004257686
収録刊行物
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- AA1199157X
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AA1199157X 2 83-89, 2004-04-30
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202933163648
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- NII論文ID
- 110004683752
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- NII書誌ID
- AA1199157X
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles