超低出生体重児の動脈管開存症手術

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タイトル別名
  • チョウテイシュッショウ タイジュウジ ノ ドウミャクカン カイゾンショウ シュジュツ

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説明

超低出生体重児の動脈管開存症手術を 4 例経験した. 4 例はいずれも当院新生児集中治療室で管理され, インドメタシン投与を受けたが無効例あるいは再疎通例で, 手術理由は心不全, 気道出血, 気管支肺異形成であった. 手術時の日齢は 4 日から 53 日で, 手術時体重は 600 g から 780 g であった. 手術はいずれも新生児集中治療室内で行い, 動脈管結紮術を行った. 手術合併症は臓側胸膜損傷 1 例で, 術後合併症は一過性の左室駆出率の低下を 1 例に, 血小板減少と軽度の消化管出血を 1 例に認めた. 全例遺残短絡を認めず, 生存退院した. 我々はインドメタシン投与を未熟児動脈管開存症治療の第一選択と考えるが, 肺うっ血による気道出血など緊急性が高い症例では手術を第一選択に考えるべきである. また術後管理では後負荷軽減のため血管拡張剤の投与が必要と考える.

収録刊行物

  • 三重医学

    三重医学 50 (1/2), 5-9, 2006-09-25

    三重医学会

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