但馬皇女と穂積皇子の歌について : 「言寄せ」の世界
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『万葉集』に八首載る但馬皇女と穂純皇子の歌を歌物語として考究したものである。従来から歌物語として見られてゐなかつたわけではないが、それらは歴史的事件を背景として詠まれたものであるとみなされてきた。本稿は、歌句表現・題詞等の考察を手がかりに、恋愛事件ともかかはらない単なる独詠が、歌物語として発展展開していく相をみたもので、それは褻の「言寄せ」の世界における文学的営為に外ならなかつたといふことを論述したものである。
Journal
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- 人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要
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人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 2 35-52, 1985-03-31
三重大学人文学部
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202937968640
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- NII Article ID
- 110000500151
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- NII Book ID
- AN10045090
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- HANDLE
- 10076/6255
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- ISSN
- 02897253
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles