アフリカ文学とOral Literature (2) : Mazisi Kuneneふたたび

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  • アフリカ ブンガク ト Oral Literature 2 Mazisi Kunene フタタビ

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抄録

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前回に引き続き、南アフリカの詩人Mazisi Kuneneを取り上げる。とりわけ、彼の二冊の詩集、Zulu PoemsとThe Ancestors & the Sacred Mountainとに注目しつつ、まずそれらに付された十分な分量の序文について詳しい検討を加え、続いて、それらから読み取れる彼の主張や美学というものを、oral literatureと結び付けて考える。その際、特に重要となるのは、彼のエグザイルという特殊な立場である。というのも、oral literatureは、本来的に、その成立する具体的な場というものを絶対的に必要とするのだが、亡命者でいるかぎり、それが叶わないからである。そうした立場の問題と、対アパルトヘイト闘争、プロパガンダ、あるいは、そこから派生する美学上の問題等々を、oral literature及び彼の詩作品との関係の上で論じてゆく。

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