韓国における物流構造の現状について : 日韓の比較を中心として

書誌事項

タイトル別名
  • Status of Logistics Structure of South Korea : A Comparison between Japan and Korea
  • カンコク ニ オケル ブツリュウ コウゾウ ノ ゲンジョウ ニ ツイテ ニッカン ノ ヒカク オ チュウシン ト シテ

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抄録

P(論文)

物流構造は,国によって大きな差異がある。国際物流が進展するにしたがって,関連する各種法律の整備が進み,標準化に向けての,様々な議論がなされる。さらに,特に外資系企業が進出することによって,提供される物流サービス内容も,同一レベル化が進展する。しかしながら,その一方で,国内物流の構造については,依然として国によって大きな差異がある。各国の国土構造,物流インフラの整備状況,さらに流通あるいは商慣行,そして物流業界の発展経緯など,様々な要因によって,差異が生じることとなっている。本論文は,韓国の物流構造を取り上げることとする。韓国の物流構造については,諸外国の中でも,比較的日本に近いという指摘がある一方で,差異が大きいのも実態である。例えば,物流業界の発展経緯には,日本と大きな差異があり,韓国では個人経営の物流事業者が非常に多いなどの特色がある。また,物流施策においても,最近の燃料高騰に対して,政府が補助金政策を実施しているほか,供給過剰な貨物車車両数に対して,減車に対する補助金政策の検討を始めるなど,日本から見ても,注目すべきものも多い。このようななか,本論文では,韓国の物流構造を,貨物輸送量,物流コスト,道路貨物運送業の業界構造から概括すると同時に,日本と比較することによって,どのような差異があるのかについて検討するものである。

収録刊行物

  • 物流問題研究

    物流問題研究 51 49-64, 2008-11

    竜ケ崎 : 流通経済大学物流科学研究所

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