軽運動が監視時のヴィジランス保持と心理的コンディショニングに与える効果

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タイトル別名
  • The Effects of Low Intensity Exercise on Vigilance Maintenance and Psychological Conditioning in Surveillance
  • ケイウンドウ ガ カンシジ ノ ヴィジランス ホジ ト シンリテキ コンディショニング ニ アタエル コウカ

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抄録

P(論文)

本研究では,長時間・長期間監視活動に従事する作業員のヴィジランス保持と心理的コンディショニングに有効な休息法について調査するため,ライフセーバー19名を被験者とし軽運動(積極的休息)と安静(通常の休息)の有効性を,以下の観点から多面的に比較検討した。A)注意集中の保持(グリッドエクササイズ),B)心理的覚醒水準(二次元気分尺度),C)心理・生理的疲労(自己評定尺度/臨界融合頻度:CFF)結果として,注意集中の保持については軽運動の方が有効であることが確認された(p<.05)。さらに,心理的覚醒水準においても,軽運動実施後にのみ活性度・安定度の上昇(回復)が確認された(p<.05)。一方,心理・生理的な疲労に関しては両群間に差はなかった。以上の結果より,監視期間中の休息法として軽運動を実施することは,ヴィジランス保持と心理的コンディショニングに有効であることが示された。

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