Island with a Customary Law : A Case Study of Nauna Constitution in Manus Province,Papua New Guinea

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  • 慣習法が息づく島 : パプアニューギニア・ナウナ憲法の事例
  • カンシュウホウ ガ イキズク シマ : パプアニューギニア ・ ナウナ ケンポウ ノ ジレイ

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パプアニューギニア・マヌス州のナウナ島では、ナウナ憲法が2001 年から施行され、島の社会生活を秩序づけている。この憲法は、島民たちが自らの手で成文化した慣習法であり、序文と3章125条からなる。本論は、相互に関連する二つの目的をもつ。一つは、いまだ紹介されたことのないナウナ憲法の内容を明らかにすることである。その際、筆者は、ナウナ憲法を民族誌的に記述することにする。それにより、ナウナ憲法の特徴や島社会の生活が浮き彫りになることだろう。もう一つの目的は、公認されていないナウナ憲法がいかに法的効力をもつのかを考察することである。鍵となるのは、パプアニューギニアで慣習に法的効力を与える二つの制定法(慣習承認法、村落裁判法)である。こうした制定法の重要性は強調してもし過ぎることはないが、本論ではナウナ憲法をうまく操作する島民の主体性にも着目したい。

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