現代史(日本国憲法70年)と教育学の探究 : 私的教育課程研究の窓から(2017年度和光大学最終講義 2018年2月3日 和光大学E-101教室 : 特別企画 梅原利夫教授退職記念)

書誌事項

タイトル別名
  • A Quest for Pedagogy in the Post-WWII Era (70 Years under the Constitution of Japan) : Through a Perspective of My Curriculum Study (In Commemoration : Essays in Honor of Professor UMEHARA Toshio upon his Retirement)
  • 2017ネンド ワコウ ダイガク サイシュウ コウギ 2018ネン 2ガツ 3ニチ ワコウ ダイガク E-101 キョウシツ ゲンダイシ(ニホンコク ケンポウ 70ネン)ト キョウイクガク ノ タンキュウ : シテキ キョウイク カテイ ケンキュウ ノ マド カラ

この論文をさがす

抄録

application/pdf

現代史の起点を1947年の日本国憲法施行と捉え、以後今日までの間に展開された筆者の教育課程研究の足取りを総括した、和光大学での最終講義論文である。 まず、戦後教育による被教育体験をたどり、制度が民主化されても教育活動の隅々に民主主義が浸透するには、時間差と地域差があったことを述べた(第一章)。次に1980年までを教育学研究の模索期とし、その底流には人間本質論の学習があったことを確認し、筆者の学士論文と修士論文の問題意識を説明した(第二章)。 筆者の研究者としての教育学研究は、学力と人格の研究から始まり人間発達の研究へと発展して行ったこと、その過程で本格的な教育課程研究が行われきたこと、その集約として学習指導要領研究が積み重ねられてきたことを振り返った(第三章)。 最後に、2011年3.11の衝撃と思考の枠組みの再構築に挑み、新たな地域と学校の復興実践に注目していることを紹介した(第四章)。こうした探究の基盤には、「人間を探す旅」とも表現できる筆者の生き方があり、この探究は今後も続けて行くことを確認した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ