フランス人日本語学習者の名詞の音調
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説明
フランス人学習者の、日本語発話における名詞アクセントの習得を調べるために、学習者の音調(発話時のピッチの変動)をピッチ曲線と聴覚印象により調べた。その結果、名詞が平叙文文末に置かれた場合と単語リストの読み上げの場合には、名詞の最終音節が低くなる傾向が見られ、アクセント正用率では、頭高型アクセントの正用率が高く、平板型アクセントの正用率が低かった。名詞が文中に置かれた場合と、名詞の1語問い返し疑問文の場合には、名詞が平板化する傾向が見られ、頭高型アクセントの正用率が下がり、平板型アクセントの正用率が、少し上がった。また、平叙文文末に置かれた、同じ名詞の音調は、かなり固定していた。つまり、フランス人学習者の名詞アクセントが、文における名詞の位置、イントネーションによって、影響を受けていることがわかった。
収録刊行物
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- 言語文化と日本語教育
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言語文化と日本語教育 8 38-49, 1994-12-10
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202948305664
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- NII論文ID
- 120002836030
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- NII書誌ID
- AN10426480
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- ISSN
- 09174206
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- HANDLE
- 10083/50142
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles