本邦における予防的ストレスマネジメント研究の最近の動向

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  • ホンポウ ニ オケル ヨボウテキ ストレス マネジメント ケンキュウ ノ サイキン ノ ドウコウ
  • Recent trends in preventive stress management in Japan

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筆者らはここ10年間の本邦における予防的なストレスマネジメントの介入研究の最近の動向を調べた。Medline,PsycARTICLES,Cochrane Library,J-STAGE,CiNii,医中誌を用いて,2000 年から2010 年に刊行された雑誌論文を対象に検索を行った。採択した文献は,介入研究や予防措置としてのストレスマネジメントを行った研究であった。その結果: (1)介入研究は36 件であり,(2)8 つの研究が実証的研究に基づくランダム化比較対照研究であった。(3)職場や学校を中心に介入が行われており,また,ストレスマネジメント・プログラムは専門家による対面式の研究が多かった。(4)介入期間が6ヵ月未満の研究が86%を占めており,サンプルサイズも100名以下がおよそ半数であった。(5)介入効果はストレスやコーピング及びメンタル・ヘルスに肯定的な結果を示していた。(6)ウェルビーイングや健康的なストレスマネジメント行動を日常生活の中で促すための研究は少なかった。今後,さらに広く多彩な領域と集団への予防的ストレスマネジメント・プログラムが必要とされる。

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