タブー語の婉曲構造における一考察 : 性表現の場合(水谷信子先生退官記念号)
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説明
性に関する表現のように、使用に際して忌避の心理を伴う言葉は婉曲化されることがほとんどである。特にほかの言葉になぞらえて表現する婉曲法は、換喩や隠喩による言い替えであり、比喩構造の中で生じる多義性が婉曲の機能を担っていると言えよう。さらに一般的な比喩と異なる点は、比喩構造そのものが時間の経過に伴い不断に変化することである。そのため、婉曲の循環とも言うべき言語現象が起こるのである。本論は、このような婉曲のメカニズムを通時的な観点から、古典文学作品中の用例に即して明らかにしようと試みたものである。
収録刊行物
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- 言語文化と日本語教育
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言語文化と日本語教育 9 327-338, 1995-07-01
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202948898944
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- NII論文ID
- 120002836062
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- NII書誌ID
- AN10426480
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- ISSN
- 09174206
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- HANDLE
- 10083/50174
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles