保育者研修において附属幼稚園が果たす役割 : 幼児教育未来研究会を通して

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  • Positive role which university-attached kindergartens play In training of early-childhood teachers : Implications from the practice of Society for the Future of Early-Childhood Education

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紀要論文

大学附属学校が、公立・私立の教員の資質の向上に、いかなる形で貢献しうるかを検討した。具体的には、「幼児教育未来研究会」を設立し、お茶の水女子大学の子ども発達教育研究センターを中心とした大学教員と附属幼稚園、また東京学芸大学幼児教育学科および教育課程カリキュラム開発センターを中心とした大学教員と附属幼稚園が連携し、月に1度2時間程度の、公立・私立の幼稚園・保育園の保育者やその養成課程の教員、さらに大学院生などを対象に研修活動を平成15年から開始した。各回の研究会の内容を、ディスカッションも含めて記録した。また、各回の研究会後にアンケートを採り、参加者の属性、研究会の満足度、改善点などについて尋ねた。アンケート結果から、全体として幼稚園に所属する参加者が多く、保育園関係者は少ないことがわかった。参加者の満足度は、各回とも高く、その中でも特に満足度が高かったのが「絵本の魅力」をテーマとした研究会であった。実践事例を主軸において、それらの共有化からスタートすることが参加者の満足度をより高めることにつながるのだろう。今後は、運営側と参加者との協同的取り組みをよりいっそう推進していきながら、参加者一人一人にとって意味ある研修、また、共同研究のあり方を探っていきたい。そして、教員の資質の向上に役立つ研修を提供していきたい。

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