中年期の脊髄損傷者における加齢に伴う変化と対処プロセス : 青年期・成人前期に受傷した男性の外傷性脊髄損傷者を対象に

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  • チュウネンキ ノ セキズイ ソンショウシャ ニ オケル カレイ ニ トモナウ ヘンカ ト タイショ プロセス : セイネンキ ・ セイジン ゼンキ ニ ジュショウ シタ ダンセイ ノ ガイショウセイ セキズイ ソンショウシャ オ タイショウ ニ
  • Changes with aging in middle-aged patients with spinal cord injury and their coping process : Male patients with traumatic spinal cord injury in their adolescence or early adulthood are the subjects

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医学の進歩に伴い,より重度の脊髄損傷者の生存率が上がり平均余命が延長しているが,それは一方で,重度の障害と共に長い年月を生きていくことを意味しており,より長期的視点をもった研究が必要である。そこで,本研究では中年期の脊髄損傷者における加齢に伴う変化と対処プロセスをモデル化することを目的とした。若年で受傷した中年期男性の外傷性脊髄損傷者に対し半構造面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。その結果,中年期の脊髄損傷者は≪加齢の自覚≫によって,≪将来への不安≫が生じ,その不安を軽減させるために≪理想と現実の調整機能≫を用いて≪現実的な自発的対策≫を取ることが明らかとなった。また,≪加齢の自覚≫によって≪自己実現欲求の高まり≫が見られ,この欲求に対し直接的に≪理想と現実の調整機能≫が働くこと,および≪現実的な自発的対策≫がある程度取られ,≪理想と現実の調整機能≫が再度働くことで,[自己実現に向けた具体的行動]が取られていた。

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