「精神医学」受講における学生の精神障害者イメージの変化

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  • セイシン イガク ジュコウ ニ オケル ガクセイ ノ セイシン ショウガイシャ イメージ ノ ヘンカ
  • Changes of the Mental disorder image in "psychiatry"" attendance"

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本研究では,「精神医学」を履修した学生に対して,受講前後で精神障害者のイメージについて質問紙調査を行った.調査の結果,(1)調査項目すべてで,肯定的イメージへと変化し,有意差がみられた.(2)性別とイメージの関連を調べたところ,受講前では5項目,受講後で1項目で有意差がみられ,性別の違いによってもイメージが変化することを明らかにした.(3)因子分析の結果,受講前で「否定的性質イメージ」「疎遠イメージ」「内向的イメージ」の3因子,受講後で「受け入れイメージ」「相性イメージ」「反応性イメージ」「親密イメージ」「外向的イメージ」の5因子の抽出された.(4)因子分析によって得られた因子同士の関連性については,「否定的性質イメージ」「疎遠イメージ」と「相性イメージ」,「内向的イメージ」と「反応性イメージ」に関係がみられた.以上のことから,「精神医学」受講によって,学生の精神障害者イメージは大きく肯定的なものへと変化すること,さらにイメージ内容が"親近感"を表すものから"相性"へとより具体化されて性格的なイメージが可能になったことを明らかにした.

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