書誌事項
- タイトル別名
-
- ショウニ ノ スイミン モンダイ ニ タイスル コウドウ カガクテキ アプローチ
- Behavioral treatment for sleep problems in infants and children
この論文をさがす
説明
5歳以下の小児において,就眠に不適切な条件や不適切なしつけの結果として維持される寝渋り,夜泣きのような睡眠問題は,小児の行動性不眠症と呼ばれる。小児の行動性不眠症にはオペラント条件づけを基礎理論とする行動科学的なアプローチが有効であると,多くの臨床試験から確認されている。本稿では,1)小児の行動性不眠症に対する行動科学的アプローチに関する理論とそれらの技法の効果と課題,2)日本の小児の睡眠研究の現況,について概説した。行動科学的なアプローチのうち,寝渋り,夜泣きを意図的に無視する消去法と,出産後6カ月以内に適切な対応の方法を養育者に教育する睡眠の予防的親教育は,小児の行動性不眠症に対する効果が確実であると示唆された。さらに,小児の行動性不眠症の改善は,母子の睡眠と精神保健にも寄与していた。一方,日本の小児の睡眠研究は,その多くが調査研究であり臨床試験の数は限られていた。本邦における行動科学的アプローチの導入は,母子の睡眠と精神保健の向上に寄与する可能性があると考えられた。
収録刊行物
-
- 久留米大学心理学研究
-
久留米大学心理学研究 10 150-158, 2011-03-31
久留米大学大学院心理学研究科
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001202950945664
-
- NII論文ID
- 120005833200
-
- NII書誌ID
- AA11799812
-
- ISSN
- 13481029
-
- HANDLE
- 11316/514
-
- NDL書誌ID
- 11207950
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles