逆接確定条件の接続助詞 : ガ・ノニ・モノノ・テモ・ナガラについて(平田悦朗先生退官記念号)
この論文をさがす
説明
逆接確定条件の接続助詞の中から「が(けれど)/のに/ものの/ても/ながら」を取り上げ、用法の一部の比較・整理を試みた。これまで進められてきた研究を参考にして、条件づけが必要か、条件づけのない対比(対立的事柄と並列的事柄)が表せるか、の二点を中心にある共通した例文を設定して比較し、さらに時間的展開を考えた場合や主節のモダリティー制限、発話意図についても簡単にまとめた。「のに」と「ながら」は条件づけを必要とする点、「反期待」を示す点で共通し、「が(けれど)」と「ものの」は、必ずしも条件づけを必要とせず、対立的・並列的事柄を適宜表せる点、補足や、順当な展開を否定する事態を示す点で共通している。「ても」は条件づけがない場合にも対立的事柄を表すことがあるが、並列の機能はない。
収録刊行物
-
- 言語文化と日本語教育
-
言語文化と日本語教育 13 160-170, 1997-06-20
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001202951369472
-
- NII論文ID
- 120002836120
-
- NII書誌ID
- AN10426480
-
- ISSN
- 09174206
-
- HANDLE
- 10083/50232
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles