集団同一視の経時変化と内集団成員イメージの評価

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タイトル別名
  • シュウダン ドウイツシ ノ ケイジ ヘンカ ト ナイシュウダン セイイン イメージ ノ ヒョウカ
  • Influences of the length of belonging to group on group identification and on evaluation of member's image

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説明

本研究では, 集団に属する期間の長さ(学年) が集団成員の所属集団に対する集団同一視の程度や集団成員イメージ評価に及ぼす影響を調べた。心理学科1年生から3年生の大学生132名(1年生56名, 2年生49名,3年生27名) を対象にしてKarasawa(1991) の集団同一視尺度を用いて所属集団である心理学科に対する同一視の程度を測定し, また心理学科の成員として好ましい(好ましくない)集団成員イメージ評価を行った。集団同一視尺度への因子分析の結果, 3つの因子:集団そのものへの愛着, 集団成員への愛着, グループ成員としての自覚が抽出された。所属期間の長さが心理学科への同一視に与える影響を検証したところ, 「集団そのものへの愛着」を示す下位因子において, 2年生の同一視が最も強かった。集団成員イメージ評価については, 好ましい成員に対して2年生が3年生よりも高い評価を下していた。さらに集団同一視と集団成員評価との間の相関を測ったところ, 集団同一視尺度の集団そのものへの愛着の因子とグループ成員としての自覚の因子の2因子で, 好ましい成員イメージ評価との間の有意な相関が見られた。

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