福祉学生の対象者別イメージ比較 : ホームレスと精神障害者イメージから

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  • フクシ ガクセイ ノ タイショウシャ ベツ イメージ ヒカク ホームレス ト セイシン ショウガイシャ イメージ カラ
  • Comparison of each obiect person's image : The axis of Hornless form image

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本研究の目的は、福祉を学ぶ学生の対象者別(ホームレス,精神障害者)イメージについて調査し,その比較によってホームレス支援の担い手である学生の実態を把握することであった.調査の結果,以下のことが明らかとなった.(1)ホームレスイメージのほうが,精神障害者イメージに比べて否定的であった.(2)性別による平均値の違いでは,男性に比べて女性で平均値が高くなっており,女性で否定的なイメージとなっていた.(3)学年別の平均値の差をみると,学年が上がるにつれて平均値は低下しており,1年生に比べて3年生で肯定的なイメージとなっていた.(4)ホームレス支援へ希望が強い学生のほうが,肯定的なイメージを抱いていること.(5)ホームレスイメージも精神障害者イメージもともに多様であったが,双方に共通するイメージとして「縁遠さ」「活動性」「近寄り難さ」の3因子があげられた.このような結果から,学生と対象者(ホームレス,精神障害者)とを隔てているものに,対象者との関係性の希薄さ,情報の少なさが原因となっていることが示唆された.

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