新設学部における初年次教育の試み : 学生の成長実感の質的分析

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  • A case study of first-year experience in newly established faculty : Qualitative analysis about students’ growth

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久留米大学人間健康学部では,初年次教育の一環として「演習IA」が開講されている。本研究の目的は,演習IAでの学びが,学生にとってどのような経験となっているかを明らかにし,初年次教育システムを再考するための指標を得ることとした。調査は演習IAを受講した140名を対象とし,質問紙を用いた集合調査法にて実施した。自由記述で得られたデータをKJ法の手続きを参考に分析し,学生が実感している成長の内容を概念化した。その結果,知識や技術の向上と大学生活への適応に支えられ,自分自身の変化や成長を実感していることが明らかとなった。しかし,授業目標として掲げられている「主体的な学び」に関するカテゴリーは生成されなかった。今後は,学生の学生エンゲージメントの意識を高めるための授業づくりや,学生の主体的な学びを育てる空間の創出が,本学部の初年次教育システムを構築する上で必要であると考えられる。

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