18F-FDG PET/CTが診断・治療に有用であった膀胱癌全摘後骨盤内再発の1例

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タイトル別名
  • Usefulness of 18F-fluorodeoxyglucose positron emission tomography/computerized tomography in diagnosis and treatment of pelvic recurrence of bladder cancer after radical cystectomy: a case report
  • 18F FDG PET CT ガ シンダン チリョウ ニ ユウヨウ デ アッタ ボウコウ ガン ゼンテキゴ コツバンナイ サイハツ ノ 1レイ

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抄録

58歳女。患者は2004年5月に無症候性肉眼的血尿を認め, 更に膀胱鏡で左側壁に非乳頭状腫瘍が確認された。TUR-Btを施行したところ, 病理組織学的所見ではurothelial carcinoma, G3, pT1以上であった。治療として放射線化学療法後に, 鏡視下小切開膀胱全摘・骨盤リンパ節郭清・回腸導管造設術を施行したものの, 2005年9月に左大腿および下腿に重度の浮腫が出現した。そして2006年1月に骨盤内の再発を検索し, 本症例が膀胱癌左骨盤リンパ節再発であることが診断された。以後, 放射線化学療法を施行した結果, 治療開始約1ヵ月後に左下肢の浮腫は著明に改善し, 2ヵ月後にはほぼ消失, 10ヵ月が経過現在, 左下肢浮腫の再発はなく, 他部位への転移も認められていない。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (9), 653-656, 2007-09

    泌尿器科紀要刊行会

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