芦生演習林の気象観測資料の解析 (1) : 事務所構内と長治谷の観測所の比較解析を中心に
書誌事項
- タイトル別名
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- Analysis of the Meteorological Data in Ashiu (1) : Compare the Observation Data of Jimusho at about 360 m and Chojidani at 640 m above sea level
- アシウ エンシュウリン ノ キショウ カンソク シリョウ ノ カイセキ 1
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抄録
1) 京都大学芦生演習林の70年間の気象観測資料から気温, 湿度, 降水量, 積雪の各項目について検討を行った。2) 芦生観測所の気象は, 最近15年間の観測結果から年平均気温 (9時) は11. 0℃, 真夏の最高気温 (極) は34℃, 真冬の最低気温 (極) は-10℃前後となり, 年平均湿度 (9時) は83%, 年降水量は2370mm, 降水日数は173日, 最大積雪深は108cm, 積雪日数は88日となった。京都市内に比べて, 年平均気温 (9時) は4℃低く, 夏の最高気温は1℃, 冬の最低気温は5℃低く, 冬期の気温の低下が著しかった。年降水量は800mm以上多く, 年降水日数は1. 5倍となり, 湿度は年間を通じて10%以上高くなり, ともに冬期にその差が大きくなった。3) 芦生観測所より海抜高が277m高い長治谷観測所では, 年平均気温 (10時) は2℃, 真夏の最高気温は5℃, 真冬の最低気温は4℃低かった。冬期の降水量は50mm/月多くなり, 年降水量は400mm多かった。最大積雪深は200cmを超え, 積雪日数は40日多くなった。4) 芦生観測所と京都府下の京都気象台の各観測所の観測結果を比較すると, 芦生は年平均気温は低く, 年降水量は多く, 最大積雪深は大きかった。15km離れた美山観測所より年平均気温は2℃低く, 年降水量は400mm多く, 最大積雪深は70cm大きかった。5) 芦生では降水量, 積雪などの気象観測値が異常値に達することが多く, 特に夏期の集中豪雨に起因する気象災害が多発した。6) 日降水量100mm, 総降水量200mm以上となると, 車道, 林道, 軌道では崩壊が起こり易く, 日降水量200mm以上では由良川は危険水位となり, 道路, 建物, 諸施設の被害は激甚となった。雪による被害は最大積雪深が150cm以上, 積雪100cm以上の日数が20日を超えると建物や道路の崩壊などの被害が現れはじめ, 特に185cmを超え, 日数が50日以上になると被害が大きくなった。
収録刊行物
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- 京都大学農学部演習林報告
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京都大学農学部演習林報告 61 25-45, 1989-12-13
京都大学農学部附属演習林
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001335799629696
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- NII論文ID
- 120005516133
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- NII書誌ID
- AN00061068
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- ISSN
- 0368511X
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- HANDLE
- 2433/191951
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- NDL書誌ID
- 3670103
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles