人間関係の数値化と視覚化についての考察 : 計量化と図表化の視点から

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タイトル別名
  • Consideration on the method of how to digitize analog matters with human relations : from the viewpoint of cross tabulation
  • ニンゲン カンケイ ノ スウチカ ト シカクカ ニツイテ ノ コウサツ : ケイリョウカ ト ズヒョウカ ノ シテン カラ

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説明

本稿は人間関係というアナログで質的な側面を、計量化してデジタルな数値で表現し、これを図表化して視覚的に表現する方法論の研究である。数値化の基本として、先行研究『企業家ネットワークの形成と発展』で定義された、役員兼任の要素ネットという概念を用いる。この概念を応用拡大解釈し、役員兼任に限らず、出資、学閥、閨閥、政党会派等の、二人が共有する事項を1 単位の要素ネットとして定義して、この定義を一般化したのが本稿の研究の趣旨である。まず、人間関係を数値化するために、人物と人物の関係を結ぶ共有事項を抽出し、単位ネットを定義する。定義された要素ネットは先行研究と同じく、人物の組合せ数と共有事項の組合せ数の合計をもって、これを二人の共有要素ネットの形成と定義する。視覚化の基本の図表としては、「行」と「列」のテーブルを用いて、そこから各種のグラフを導き表現する。一連のこの流れを、論文『近代青森県の企業家ネットワークの研究』のデータの一部を用いて試みたのが、本稿の論旨である。

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