日本産業社会の制度的構造

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  • ニホン サンギョウ シャカイ ノ セイドテキ コウゾウ
  • Institutional Structures of Japanese Industrial Society

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抄録

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日本社会で制度的構造が形式的に整備され始めるのは明治以降のことである。西欧流の近代工業化の導入に対応する過程においてである。この導入は技術的には成功し,日本は第二次世界大戦以前に経済的には最後の帝国主義になり,社会的には産業社会の指標を達成させている。だがこの段階の制度的構造は国家という支配制度に従属する形で成立していた。第二次大戦に敗れると,占領軍によって民主化が試みられ,国家は支配制度ではなくなった。講和後資本主義的経済復興が現実化すると,日本社会は支配制度を欠いた新たな体制のもとで経済発展に努力し,

収録刊行物

  • 三田商学研究

    三田商学研究 43 (5), 93-, 2000-12

    東京 : 慶応義塾大学商学会

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