C.R.Rogers の中核3 条件からみた生徒の担任教師態度認知と学校適応の関係について-教育におけるパーソンセンタード・アプローチの基礎研究-

書誌事項

タイトル別名
  • Basic empirical research on person-centered education from C. R. Rogers’s Core 3 Condition’s point of view.
  • C.R.Rogers ノ チュウカク 3ジョウケン カラミタ セイト ノ タンニンキョウシ タイド ニンチ ト ガッコウ テキオウ ノ カンケイ ニツイテ キョウイク ニ オケル パーソンセンタード・アプローチ ノ キソ ケンキュウ

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抄録

本研究の目的は,教育におけるパーソンセンタード・アプローチの基礎研究として,担任教師の中核3 条件(Rogers, 1957)が子どもの学校適応にどう関わっているのかについての基礎的資料を試行的に収集することであった。中学校1 校の全生徒189 名を対象に「対担任教師中核3 条件関係認知スケール」と「hyper-QU」,成績,欠席日数の調査を行った。その結果,生徒単位では全ての変数で対担任教師中核3 条件関係認知と関連がみられたが,それらの変数の変化と関連していたのは,「配慮」スキル,「学習意欲」,学級適応に関わる「承認」「学級関係」に限定されていた。また,クラス単位では「関わり」スキル,学級適応に関わる「承認」「学級関係」「対教師関係」及び「学校生活意欲」と関連がみられたが,変化と関連していたのは,「配慮」スキル,学級適応に関わる「被侵害」「学級関係」に限定されていた。以上をふまえ,教育におけるパーソンセンタード・アプローチに関する基礎研究の今後の方向性が示唆された。

福岡教育大学紀要. 第四分冊, 教職科編

Bulletin of Fukuoka University of Education. Part IV, Education and psychology

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