白川の微地形と2012 年九州北部豪雨災害

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タイトル別名
  • シラカワ ノ ビ チケイ ト 2012 ネン キュウシュウ ホクブ ゴウウ サイガイ
  • Micro-Topographies of the Shirakawa River and the 2012 Northern Kyushu Heavy Rain Disaster

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説明

2012 年九州北部豪雨で浸水被害の生じた白川及び黒川を対象に,5mDEM による陰影図から微地形を判読した。その結果から地形量を解析し,豪雨に伴う浸水範囲との関連を検討した。全体的に見ると,河岸の平均比高や河岸と他地形との平均比高差が減少すると浸水幅が増加し,増加すると浸水幅が減少する。部分的に見ても平均比高差の増減と浸水幅との関係は全体と同じ傾向になった。また河岸の面積割合は,全体的かつ部分的に見ても,それが増加すると浸水幅が減少し,減少すると浸水幅は増加する。堤外体積は,全体的かつ部分的に見ても,それが減少すると浸水幅が増加し,増加すると浸水幅は減少する。これは白川では浸水幅と関連する数10km 規模と,その中に約6km のスケールは異なるが同じ地形構造が存在することを示す。この地形構造を把握することで浸水被害に対する地域の脆弱性を評価できる。

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