教職志望度を左右するのはどのような体験なのだろうか- 教育実習以前の体験の影響の検討-

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タイトル別名
  • キョウショク シボウ ド ヲ サユウ スルノハ ドノヨウナ タイケン ナノダロウカ - キョウイク ジッシュウ イゼン ノ タイケン ノ エイキョウ ノ ケントウ -
  • A study on Factors of Transition of Aspiration for Teaching Profession Especially On Factors Before the Practice Teaching

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抄録

教職志望度や教員採用試験受験意思に対する,教育実習の影響の検討は多くなされてきたが,それ以前の大学生活における諸体験の影響を定量的に検討したものはない。教員採用試験受験率向上等がより要求され,そのためのプログラムの整備が求められる中,教育実習以前の体験が教職志望度や教員採用試験受験意思に及ぼす影響について検討することも必要であろう。このことについて,教員養成大学の1,2 年369 名のデータをもとに検討した。その結果,教員志望度向上のために有効な,大学として整備できるものとしては,少人数で教師経験者の話を聞く機会を増すことと,正課の中に位置付けられた様々な実習がある場合には,その体験を肯定的なものとするための準備を整えることであることが示された。メディアからの影響で教師になることへの不安を高める傾向もみられたが,必ずしも教職志望度を左右しないことが明らかとなり,個人的水準で対応する事項であるとみられたが,授業を通して消化できるようにしておくにこしたことはないであろうと考えられた。

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