技術者倫理教育はどちらに進むべきか:比屋根均『技術の知と倫理』大石敏広著『技術者倫理の現在』書評

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タイトル別名
  • ギジュツシャ リンリ キョウイク ワ ドチラ ニ ススム ベキ カ : ヒ ヤネ ヒトシ 『 ギジュツ ノ チ ト リンリ 』 オオイシ サトシコウチョ 『 ギジュツシャ リンリ ノ ゲンザイ 』 ショヒョウ
  • ギジュツシャ リンリ キョウイク ワ ドチラニ ススム ベキカ ヒヤゴン ヒトシ ギジュツ ノ チ ト リンリ オオイシ トシヒロ チョ ギジュツシャ リンリ ノ ゲンザイ ショヒョウ
  • Which way should engineering ethics go?

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抄録

1990 年代末に導入が始まった技術者倫理・工学倫理教育は,当初の試行錯誤の時期を過ぎて,一段落したというのが現状だと思われる.多くの大学・高等専門学校で技術者倫理の授業が定着し,教育内容もある程度標準化され,日本独自の取り組みや事例もふえてきている.しかし,安定期を迎えたからといって教育内容の再検討の必要性がなくなるわけではない.今回書評の対象となった二冊は既存の技術者倫理教科書に対する批判から出発し,対案としてそれぞれの議論を展開している.しかし両者のバックグラウンドも方向性も対極的といっていいほど違う.これらの試みがどのくらいうまく行っているのかを検討することは技術者倫理教育を見直し,よりよいものにしていくためにも是非必要である.

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