ナトリウム利尿ペプチド

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  • NATRIURETIC PEPTIDES

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type:Article

心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は1983年にヒト心房より発見された心臓ホルモンであり,利尿,ナトリウム利尿,血管拡張,アルドステロン分泌抑制等の多彩な生物作用を有している。ANPの発見は,心臓の役割はポンプ器官として血液を全身に送り出すこととの概念 を一変させた。ANPに引き続いて第2,第3のファミリーである,脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP),C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)が発見され,これらのペプチドはファミリーとして多彩な生物現象に関与していることが明らかになってきた。ANPとBNPは心臓ホルモンで あり,ANPは主として心房で,BNPは主として心室から分泌され,様々な心疾患の病態生理に関与している。心不全においてはBNPの分泌量は著増し,心不全のマーカーとして診断に有用であることが証明されつつあり,ANPは心不全の治療薬として広く使用されている。本稿では,ナトリウム利尿ペプチドの発見から臨床応用までを概説したい。

identifier:Journal of Nara Medical Association Vol.54 No.2 p.65-75

identifier:13450069

identifier:http://ginmu.naramed-u.ac.jp/dspace/handle/10564/99

identifier:Journal of Nara Medical Association, 54(2): 65-75

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