ひらがなスクリプトを用いて分節化を行う聴解練習

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タイトル別名
  • Listening Practice Focusing on Phrase Boundaries While Looking at Transcripts Written in Hiragana
  • ヒラガナ スクリプト オ モチイテ ブンセツカ オ オコナウ チョウカイレンシュウ

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説明

本聴解レベルの低い学習者は、単字レベルでの間違いや語の切り出しができないため、既知語の聞き取りもままならない。一方、聴解レベルの高い学習者は、フレーズごとに理解していると言われている。また、中国語話者は、一般に漢字依存が強く、読解は得意であるが聴解は苦手である。更に、漢字、特に同根語を中国語音で黙読する傾向にある。これらの点を踏まえて、次のような聴解の方法を考案した。まず、表音文字であるひらがなを用いたスクリプトを見せながら、音声を聞かせることにより、単字レベルの間違いを防ぐ。次に句境界を答えさせることにより、イントネーションに注意させ、語の切り出しができるようにさせる。更に、ひらがなを漢字仮名交じり文に変えさせることにより、単語の意味を推測させ、音韻と意味とのリンクを強化する。このような聴解練習を1年間行ったところ、学習者の聴解能力は向上した。本稿はその報告である。

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