新人助産師の職場適応に影響する要因と助産師教育における課題

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タイトル別名
  • The effect factors of Job Adjustment for Advanced Beginner Midwife and Problems of Midwifely Education
  • シンジンジョサンシ ノ ショクバテキヨウ ニ エイキョウスル ヨウイン ト ジョサンギシ キョウイク ニオケル カダイ

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抄録

本研究は、新人助産師の職場適応に向け、新人助産師の職場適応に影響する要因を明らかにし、卒業前の助産師教育の段階における課題を見出すことを目的としたものである。調査対象は、A県内の病院に勤務する入職後1年目、2年目の助産師6名である。研究方法は質的帰納的研究デザインとし、離職を考えることが最も多いとされる入職後3~4カ月ころの職場での体験を想起してもらい、インタビューを行い記述した。データ分析の結果、職場適応に影響する要因として「仕事と自己の価値観の一致」「職場の人間関係への融和」「業務遂行能力の獲得」、「職場以外の人間関係」「自分なりのストレス解消法」「否定的な自己評価」「看護業務・助産業務のマネジメント能力の未熟さ」「指導・指摘のされ方への不満足感」「職場の人間関係の不調和」「職種の違いによるアイデンティティへの戸惑い」という10のカテゴリーが見出された。これらのカテゴリーの意味づけ及びカテゴリー間の関連を意味づけることにより、助産師教育における課題として「学習者自身による主体的な振り返りと体験の意味づけの習慣化」「適切な自己評価スキルの習得」「表現能力の獲得」の3点を見出した。

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