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- Writing System and Writing Strategy in Contemporary Japanese : A Change in the Usage of KATAKANA
- ゲンダイ ニホンゴ ノ ヒョウキ タイケイ ト ヒョウキ センリャク カタカナ ノ ツカイカタ ノ ヘンカ
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現代日本語の表記原則では、およそ次の3つの規則がある。規則1:漢語は「漢字」で書け。規則2:和語は「漢字」または「ひらがな」または「両者の交ぜ書き」で書け。規則3:外来語は「カタカナ」で書け。つまり、当該語の、語種の認定が前提となっているのである。 しかし、最近ではこの規則に合致しない、和語や漢語のカタカナ表記例が多くなっている。それをインターネット上の新聞・雑誌などのサイトに見られる実例について調査して、延べで2119語、異なりで855語の例を得た。そのような表記がさかんになされる背景には、語種以外の、語の分類を、表記文字の使い分けの基準とするような意識があると考えられる。そこで、上記のような規則とは別に、次のような表記戦略を仮説として提示する。語種を基準にしてカタカナを使うのは明らかな外来語についてだけ。それ以外については、たとえば動物名かどうか、などの語の分類が基準として優先される。日本語の、文字の使い分けの習慣は、この方向へ変化しつつあると思われる。
Journal
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- 人間文化研究
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人間文化研究 2 41-55, 2004-01-10
名古屋 : 名古屋市立大学大学院人間文化研究科
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050001337543428992
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- NII Article ID
- 110004047607
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- NII Book ID
- AA11807171
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- ISSN
- 13480308
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- NDL BIB ID
- 6876759
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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