新たな地域自治区制度の導入過程 : 合併から7年半後に制度を導入した愛知県新城市を例に
書誌事項
- タイトル別名
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- The introduction process of the local self-governing organization system in Shinshiro city
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説明
わが国では近年、地方自治法に基づく地域自治区制度を一度は導入したものの、さまざまな事情で廃止した自治体が見受けられる。このなかには、制度の廃止後に新たなしくみを構築したところもある。地域自治区制度に携わる関係者からは、制度そのものに対する消極的な声も聞かれる。こうした状況のなか、愛知県新城市は合併から7年半が経過した2013年4月に、新たに地域自治区制度の導入に踏み切った。この逆説的なうごきの背景には、いかなる事情があったのか。そこで、新城市における一連の制度導入過程の解明を試みたところ、根源的には現市長が主導性を発揮してきた経緯が明らかとなった。当初は市役所職員の理解が容易には得られず、地域住民と市議会議員も制度導入に反対していたが、その時々の状況に応じて制度設計を修正し、導入を実現させた。こうしてはじまった新城市の地域自治区制度は、約1年半が経過している。10地域自治区のなかでも作手地域自治区の動向をみると、しだいに地域協議会の活動も軌道に乗り始めた様子がうかがえる。今後は本稿を足がかりとして、引き続き新城市の地域自治区制度の実態把握を継続したい。
収録刊行物
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- 人間文化研究
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人間文化研究 22 153-171, 2014-12-30
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001337544476672
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- NII論文ID
- 120006682495
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- NII書誌ID
- AA11807171
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- ISSN
- 13480308
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1124/00000940/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles